空我 洸希
福岡県出身。建築・インテリアデザインを学ぶ中で、素材と心のつながりに魅了され、アートの世界へ。
現在は、建築資材を活かした独自の表現技法を取り入れたアートスクール「Parsons Art Studio」を主宰している。
ある日、オークションで出会った一幅の掛け軸
―それは、先祖にあたる高祖父、18代目・自性寺の住職が描いた100年以上前の掛け軸だった。

「ひいひいおじいちゃん」の遺したその作品は、祈りと精神性が込められたその時に触れたのは、単なる絵ではなく、文字が放つ美しさ、祈りの精神、そして静かな対話の場だった。
特に、だるまのモデルとされる達磨大師のユニークな精神性に触れ、
それ以来、掛け軸は私にとって、ただの鑑賞物ではなく、日々の暮らしの中で仏と対話し、自身の心を見つめ直すための大切な時間となった。
その流れの中である日、先祖供養の時に僧侶から『龍の絵を描く』のを勧められたのをきっかけに、祈りの込もった創作活動が本格的に始まる。
目に見えない導きに背中を押されるように、筆を持つ日々が始まった。
「人の心に、静かな力を届けたい」という想いのもと、一つひとつに祈りを込めた作品を制作。
自然のエネルギーや「気」の流れを感じながら、一筆龍という形を通して、癒し・守護・繁栄の象徴を描き続けている。
多くのご縁に導かれ、今も感謝の心を忘れず、学びを深めながら制作に励む日々。
作品は、ただの装飾ではなく、心にそっと寄り添う【祈りのかたち】でありたいと願っている。









